Apple、音声アシスタント「Siri AI」日本語版を10月提供へ 「Apple Intelligence」を組み込み進化

音声アシスタントの波形が表示されたスマートフォンのイメージ AIテクノロジー

「Siri AI」日本語版が10月に登場へ

米Appleは9月9日(現地時間)、同社デバイスに搭載されている音声アシスタントのアップデート版である「Siri AI」の日本語版を、10月に提供すると発表しました。

これまでの音声アシスタントから大きな進化を遂げる「Siri AI」は、どのような技術を基盤とし、ユーザーにどのような体験をもたらすのでしょうか。発表された最新情報をもとに、その詳細と重要性を解説します。

「Siri AI」とは? Apple Intelligenceとの融合

「Siri AI」は、今年6月に発表された音声アシスタント「Siri」のアップデート版です。その最大の特徴は、米Googleと提携して新たに開発したマルチモーダルのAIモデル「Apple Foundation Model」を基盤にしたAI機能「Apple Intelligence」をSiriに組み込んだものである点にあります。

これにより、従来の音声コマンドへの応答にとどまらず、より高度で文脈を理解したインタラクションが可能になると期待されています。

提供スケジュールについては、発表同日の9月9日から英語版(ベータ版)の提供が開始されています。そして、日本語、フランス語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語版については、10月に提供される予定となっています。

基盤となる「Apple Intelligence」の展開と対応言語

Siri AIの核となる「Apple Intelligence」自体は、新しいオペレーティングシステムである「iOS 27」のリリースと同時に、9月14日に提供が開始されます。

Apple Intelligenceが対応する言語は非常に幅広く、以下の言語が含まれています。

  • 英語、日本語、韓国語
  • デンマーク語、オランダ語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ノルウェー語、ポルトガル語、スペイン語、スウェーデン語、トルコ語、ベトナム語
  • 中国語(簡体字)、中国語(繁体字)

ただし、一部の機能については、地域や言語によって利用できない場合があることが明記されています。日本語環境において、どの機能が最初からフルに利用できるかについては、今後の展開を注視する必要があります。

プライバシーとセキュリティを表現したクラウドコンピューティングのイメージ

安全性とプライバシーを両立するハイブリッド処理

AI機能の利便性が向上する一方で、ユーザーのプライバシーやデータの安全性に対する懸念も高まっています。Appleはこの課題に対し、独自の処理方式を採用しています。

Siri AIでは、デバイス上での「オンデバイス処理」と、Apple純正のクラウドシステム「Private Cloud Compute」での処理を組み合わせるハイブリッドなアプローチをとっています。これにより、ユーザーのプライバシーやセキュリティを高度に確保した上で、適切な回答や処理を行うことができるとうたわれています。

対応デバイスと利用のための条件

この新しいAI機能を利用するためには、対応するハードウェアが必要となります。発表によると、対応デバイスは以下の通りです。

  • 「iPhone Duo」
  • 「iPhone 18 Pro」シリーズ
  • 「M1」以降のチップを搭載した「Mac」および「iPad」

これらのデバイスを所有しているユーザーは、OSのアップデートや提供開始に伴い、順次新しいAI機能やSiri AIを体験できるようになります。

まとめ

Appleが打ち出した「Siri AI」は、Googleとの提携による強力なマルチモーダルAIモデルを基盤とし、プライバシーに配慮した設計がなされている点が大きな特徴です。9月14日の「Apple Intelligence」および「iOS 27」の提供開始を皮切りに、10月には待望の日本語版「Siri AI」が登場します。

対応デバイスを持つユーザーにとって、日々のデバイス操作や音声アシスタントの活用方法がどのように変化するのか、今後の実用化が期待されます。

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