2D図面から3D CADを自動生成:TIMEWELLのAIエージェント開発実証が長野県の「Shinshu AI GEARS」に採択

エンジニアが3D CADとAI技術を活用して設計を行っている様子 トレンド

長野県の「Shinshu AI GEARS」にTIMEWELLの開発実証が採択

製造業における設計プロセスの効率化に向けた新たな取り組みが始まります。2026年10月1日、TIMEWELLが長野県の信州型サンドボックスプログラムである「Shinshu AI GEARS」の補助対象事業に選定されました。

今回採択された事業計画は「2D CAD図面からの3D CAD自動生成AIエージェントの開発・検証」です。製造現場のデジタル化や自動化を加速させる技術として、その実用性がどのような成果を生むか注目されています。

実際の産業機械メーカーの図面を用いた実証実験

JIS規格に準拠した2D機械図面とデジタルツールのイメージ

本実証では、長野県須坂市に拠点を置く産業機械メーカーであるオリオン機械の実際の図面を使用します。机上の空論ではなく、実際の現場で使用される複雑な図面をベースに検証を進めることで、より実用的なAIエージェントの精度向上を目指しています。

検証のスケジュールとしては、2027年1月末までの期間が予定されており、実際の業務フローにおける有用性や課題の洗い出しが行われます。

基盤となる法人向けAIサービス「ZEROCK」とDrawing Studio

今回の開発および検証のベースとなっているのは、TIMEWELLが展開する法人向けAIサービス「ZEROCK」の新機能「Drawing Studio」です。このDrawing Studioは、2026年8月にリリースされた機能となります。

Drawing Studioの主な特徴として、日本工業規格(JIS)に準拠して図面を読み取ることが挙げられます。この機能により、規格に沿った図面解析を行い、見積もりの作成から2D図面から3D図面への変換を行うことが可能となっています。

製造業の設計業務における今後の展望と影響

2Dの図面から3Dモデルを起こす作業は、製造業の設計部門において多くの時間と労力を要する工程の一つです。もしAIエージェントによる自動生成が実用レベルで確立されれば、設計者の負担軽減やリードタイムの短縮に大きく寄与することが期待されます。

ただし、現時点で確認できる範囲を超えた過度な自動化の過信や、すべての図面フォーマットへの完全対応といった詳細なデータは公表されておらず、今回の2027年1月末までの実証期間を通じて、その実力がどこまで証明されるのかが今後の重要な焦点となります。

情報元

コメント