AIがNintendo Switch 2の脱獄を成功させる、OpenAI Codexを活用した「ns2jb」が公開

AIを活用したNintendo Switch 2の脆弱性検証のイメージ AI

AIを活用したNintendo Switch 2の脱獄手法「ns2jb」が登場

Nintendo SwitchおよびNintendo Switch 2のセキュリティを突破し、非公式プログラムを実行可能にする新たな手法「ns2jb」が公開されました。本手法の最も大きな特徴は、発見および開発のプロセスにおいてOpenAIのコーディングAI「OpenAI Codex」が活用された点にあります。

本手法はハードウェアの物理的な改造や専用チップの取り付けを一切必要とせず、ソフトウェアのみで動作することが特徴です。さらに、Nintendo SwitchおよびNintendo Switch 2の最新システムバージョンである「23.0.1」に対応していることが確認されています。

AIが自律的にゲーム機を調査・検証する仕組み

開発にあたっては、AIが自律的に検証作業を進められる特別なハードウェア環境が構築されました。具体的には以下の機器が導入されています。

  • JetKVM:初代SwitchおよびSwitch 2のそれぞれに接続され、HDMI経由での映像取得と、USB経由での操作送信を担当。
  • SwitchBot:検証中にSwitch 2がクラッシュした際、スマートフォン等から物理的なスイッチを押して再起動できるように設置。

この環境により、AIが自律的に検証作業を進める環境が構築されました。

JetKVMとSwitchBotを用いたハードウェア自動検証環境

脆弱性の発見と非公式プログラム実行のメカニズム

Codexは当初、Switch 2に搭載されているブラウザエンジン「WebKit」の調査を行いました。

1. プチコン4を通じたメモリ操作

初代Switch向けプログラミングソフト「プチコン4 – SmileBasic」の数値計算処理(整数オーバーフロー)を利用してメモリ領域を操作できることが判明しました。

2. fsシステムの脆弱性利用とコード実行

さらに、Switch 2のファイル管理システム「fs」の脆弱性(パス正規化におけるバッファオーバーフロー)を利用し、通常許可されていないプログラムを実行することに成功しました。

この一連の手順により、Switch 2専用ソフト「マリオカート ワールド」を改造し、キャラクターを差し替えることに成功しました。

制限事項と現状の到達度

今回の発表において、現状の手法が持つ具体的な制限や技術的な範囲も明らかにされています。

  • ns2jbはカスタムファームウェアを永続的に導入できるわけではなく、LinuxまたはmacOSを搭載したPCやプチコン4などが必要となる。
  • Switch 2のすべてのセキュリティ機構を突破したわけではなく、ほかのシステムモジュールへの侵入やブラウザからの攻撃実行などは今後の研究課題とされている。

まとめ

「ns2jb」の公開は、Nintendo Switch 2のセキュリティを突破し非公式プログラムを実行する手法として注目を集めています。開発にはOpenAIのコーディングAI「OpenAI Codex」が活用され、本体の改造や専用チップの取り付けを必要とせずソフトウェアだけで動作し、最新システムバージョン「23.0.1」に対応しています。一方で、永続化の制限や今後の研究課題も存在しています。

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