Windowsが目指す「ハイブリッドインテリジェンス」の全貌
Microsoftは現地時間10月7日、WindowsをローカルAIとクラウドAIを組み合わせた「ハイブリッドインテリジェンス(hybrid intelligence)」の基盤として位置付ける方針を発表しました。この新戦略は、デバイス上での処理(ローカル)とクラウドのAIを組み合わせることを目指しています。
これに伴い、AIエージェントの安全な実行を支えるセキュリティ技術の一般提供や、強力なローカルAI処理に対応する新型ハードウェアの予約開始、開発者向けのローカルAIモデルやツールのアップデートなど、多角的な展開が明らかになりました。
新型ハードウェア「Surface Laptop Ultra」の予約開始
ハイブリッドインテリジェンスを推進するため、NVIDIA RTX Sparkを搭載した「Surface Laptop Ultra」の予約受付が開始されました。スペックに応じた2つのモデルの価格は以下の通りです。
- 24GBメモリモデル:513,480円から
- 128GBメモリモデル:1,094,280円から
開発者を支援するローカルAIモデルとルーティング機能
開発者向けのアップデートとして、コーディングに特化したAIモデル「MAI Code 1.1 Flash」が発表されました。このモデルは総パラメータ数1370億、アクティブパラメータ数68億を備え、3ビット精度量子化を用いることで、ローカル環境で256Kのコンテキストウィンドウをサポートします。
さらに、GitHub HydraFusionのルーティング機能が、10月にWindowsへ実験的プレビューとして拡張されます。対象となるのは、GitHub Copilotアプリ、GitHub Copilot CLI、およびVisual Studio Codeです。

AIエージェントの安全を確保する「MXC」の一般提供
Microsoftは、Windows上でAIエージェントを安全に実行するためのポリシー駆動型コンテインメント技術「Microsoft Execution Containers (MXC)」の一般提供(GA)を開始しました。
Microsoft Execution Containers (MXC)は、組織が定義したランタイムコンテインメントポリシーに基づき、AIエージェントがアクセスできるファイルやネットワークを制御します。MXCは、プロセス/セッション分離、WSLc、仮想マシン、Windows 365 for Agentsなどの様々な分離方法を提供します。
このセキュリティモデルは、コンテインメント、アイデンティティ、管理性の3つの柱で構築されています。これにより、AIエージェントの活動を区別し、IntuneやMicrosoft Agent 365といったツールを介してガバナンスを効かせることが可能です。
利用者や企業への影響と今後の展望
今回の発表により、Windows上で高度なAIエージェントやローカルAIモデルを動かすための環境が整いつつあります。MXCの一般提供により企業でのAIエージェント導入が進むほか、開発者においてはMAI Code 1.1 FlashやGitHub HydraFusionの活用が期待されます。


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